PR

いま私たちが環境のためにできること、フードロス削減を考える!

社会・環境

あなたは無駄と聞くと何が思い浮かびますか?
私は食品廃棄の問題、フードロスが気になっています。

世界で生産された食料品のうち年間1兆ドル(約94兆円、食品の半分近く)が廃棄されています。
(FAO=国連食糧農業機関)
そのうち3割は開封すらされていません。

日本では年間1900万トンもの食品廃棄物が出ており、世界でも1,2位を争う量です。
民間の調査では2700万トンとの調査結果もあります。

そのうちまだ食べられるのに廃棄される「食品ロス」は、年間500~900万トン。
この「食品ロス」の約半分が家庭から出ていると言われています。

日本の食料自給率は約40%と言われます。
ということは約60%は輸入している訳です。
約60%をわざわざ輸入して、こんなに捨ててしまうなんて、ずい分無駄ですよね。

この記事では、こういった食品ロスについて考えてみたいと思います。

世界には食べられずに困っている人が沢山いることも忘れてはいけないと思います。
日本にも満足に食べられない子供が6人に1人いると言われています。

これは私たちの意識や取り組み方を変えることで、ある程度解決できる可能性があります。

食品ロスは無駄の温床!季節のイベント食品

食品ロスを具体的に考えてみましょう。
まず非常に大きいと思われるのが、季節のイベント料理ではないでしょうか?
百貨店やスーパー、コンビニなどでは季節ごとに集中的に販売する食品があります。

1.クリスマスのチキン
2.おせち料理
3.恵方巻
4.土用の丑の日のウナギ
5.バレンタインチョコ

などが、誰もが知っている代表的な所でしょう。
これらは特定の日や時期が過ぎたら売り場から撤去されます。
効率が優先するため再販売はしないので、廃棄となります。

また、日常的にはコンビニの弁当なども、賞味期限の関係で廃棄されます。
これは生産者や販売者の管理責任のために設けられている基準で、食べられないわけではありません。

まだ食べられるのに廃棄する無駄。
これを食べられずに困っている人に繋ぐ仕組みができれば、有効活用できるはずです。

食品ロスは解決できる?

冒頭に書いた日本の食品ロスの約半分は、家庭から出ている事実。
このことに直接影響しているのが賞味期限でしょう。

賞味期限とは「製造者が安全性や味・風味等の全ての品質が維持されると保証する期限を示す日時」
です。
腐るとか、質が劣化する時期を示すものではありません。

しかし、この日時を気にするあまり、ちょっと過ぎたら廃棄しているのが現状ではないでしょうか?
これには日本人の高過ぎるほどの清潔意識も関与しているかもしれません。

一般的に食品は腐ると異臭が出ます。
昔の人は匂いと味で判断していました。
今でも匂いを確かめてみて問題なければ、まず大丈夫です。
ちょっと心配な方は、火を通せば尚更です。

こうして廃棄を減らせば、無駄が激減するはずです。

解決のカギはフードシェアリングと連帯冷蔵庫

こういった食品ロスを減らし、必要な人につなぐ仕組みがあります。

ドイツで始まったフードシェアリングですが、スーパーやレストランなどで廃棄する食品をもらい受けて生活している人が実際にいます。
これを実現するには余った食品を持つ人や店と、食品を欲しい人をマッチングするサイトの構築が必要です。

また、スペインでは「連帯冷蔵庫」という名前の公共の冷蔵庫が設置されました。
自宅やレストランで余った料理や、使わなかった食材を入れる冷蔵庫です。
食品廃棄を減らすと同時に、必要とする人に食べ物を届けることができます。

これらの取り組みは、日本でも徐々に広がりつつあります。

まとめ

「いらない人」と「欲しい人」
両者をつなぐ仕組みができると、食品廃棄の無駄の改善は大きく進みます。
日本でも始まっているこういった取り組みには、是非積極的に参加したいですね。

タイトルとURLをコピーしました