そろそろ2月が近づいてきました。
2月の最初の行事は節分です。
「鬼は~外~」「福は~内~」
と豆まきをするお宅も多いことでしょう。
でも皆さん気を付けて下さいね。
私の近所のマンションの2階で小さな子供さんがいるお宅なんですが、この「鬼は~外~」で開けた窓から外に向けて豆をまいて、私の頭に降ってきたことがあります。
思わぬトラブルになりかねませんからね(笑)
ところで節分と言えば、恵方巻を食べますよね?
あの恵方巻って東京育ちの私が子供の頃にはなかったんです。
と言うことで今回は、恵方巻についてのプチ知識です。
節分の恵方巻の由来ってどんなもの?
恵方巻きのルーツは大阪と言われています。
私が恵方巻を知ったのも、会社員時代に大阪に住んでいた頃でした。
恵方巻きは江戸から明治時代にかけての大阪の花街で始まったとされています。
節分のお祝いや、商売繁盛を祈念したのが始まりです。
花街で旦那衆や、芸子さんたちが節分に芸遊びをしながら食べたのです。
(ちょっと色っぽい意味合いもあったようですが、それはまた別の機会に)
「丸かぶり寿司」という言い方もありますが、七福ということで、7つの具を入れて巻くことから始まりました。
節分の恵方とは何でしょう?
恵方とは何を意味するのでしょうか?
恵方とは歳徳神(としとくじん)という神様のいる方向です。
歳徳神はその年の幸運をもたらしてくれる神様で、年徳、年神様などとも呼ばれます。
要するに幸運をもたらしてくれる神様がいる方向を向いて、願い事をしながら太巻きを食べるのです。
歳徳神のいる方向は毎年変わるので、恵方も毎年変わります。
節分の恵方巻には食べ方があります!
恵方巻には食べ方のルールが3つあります。
1、恵方をむいて食べる
まずはその年の恵方をむいて食べることです。
神様がいる恵方を向いて、食べている間はその方向だけを見るのです。
けっしてよそ見をしてはいけません。
そうでないとご利益を得ることが出来ないからです。
2.黙って食べる
恵方巻きを食べるときは、黙って食べます。
食べ終わるまで黙って食べないと、ご利益を得ることが出来ません。
一本を丸ごと食べ終わるまで、無言で全部食べましょう。
3.一気に食べる
恵方巻きを食べるときは切り分けたりせず、一本をがぶっと丸かぶりしましょう。
途中で休むとご利益がなくなってしまいます。
食べる前に恵方を向いて、食べ終わるまでそのまま一気に一本食べきってください。
一気に食べることが大事なので、お子様の分は少し細めに巻くと良いかも知れませんね。
一本丸ごと食べる事で運を一気にいただく、という意味があるのですね。
途中で止めることで、運が逃げると考えたのです。
恵方巻きが全国で食べられるようになったキッカケは?
1900年代の終わりころ(90年頃?)に、全国展開の某コンビニエンスチェーンが太巻きを売りだしました。
その時の販促策が「恵方巻」という名称だったのですね。
販売店は販売施策として、度々イベントを企画します。
バレンタイン、Xmasなども同じ考えに基づいています。
イベントを絡めた方が購買意欲を刺激して、販売につながりやすくなるからです。
その後、2月は販売策を企画できなかった食品を扱う業種、特にコンビニやスーパーなどのチェン店では、便利で強力な販売施策となり短期間で広がって行きました。
そして同時に、チェーン店の鮨店でも商機となりさらに加速しました。
なぜチェーン店かというと、伝統的な個人の鮨店より、チェーン店の方が売り上げを追究する姿勢が強いからでしょう。
その後使い勝手の良い販売企画として、恵方巻きは急激に全国に広がり、デパートやスーパーマーケットでも節分の時期には必ず展開される様になりました。
今では1月中旬にもなると、コンビニ、スーパー、商店街などあちらこちらで”恵方巻”のポスターを見かけるようになりました。
あなたも恵方を向いて無言で1本食べて、ご利益いただきましょうね。