女の子が産まれて、初節句で雛人形の購入を検討していますか?
初節句とは子どもが生まれて初めて迎える節句のこと。
赤ちゃんの健やかな成長と厄除けを願う行事です。
桃の節句、いわゆる「ひな祭り」には、
「ひな人形を買ってあげたい」
女の子の親御さん、おじいちゃんおばあちゃんならそう思うものです。
ところがいざ買おうと思うと、以外にも迷ったり分からないことだらけ。
そのうちにもめてしまったり・・・
今日はそんな初節句での雛人形購入のためのご案内をします。
初節句で雛人形を購入する際の予算はどの位?
まず基本的な事ですが、雛人形は俗にいう”ピンからキリ”まであります。
量産している低価格帯のものから、職人の手作りの超高額なものまで。
雛人形を大まかに分類すると、
※親王飾り(男雛・女雛のシンプルな二人飾り)
売れ筋価格帯……5万円~12万円程度
狭い、収納が少ないなどの住宅事情から最近では特に人気があります。
※3~5段の段飾り
売れ筋価格帯……8万円~20万円程度
雛人形と言えば段飾りと言うほどポピュラーな物です。
値段に比例して精巧さや素材、大きさ、台屏風やお道具などに違いがあります。
※7段飾り
売れ筋価格帯……20~50万円程度
7段飾りは豪華絢爛。
雛人形と言えば、一昔前までは毛氈敷の七段飾りが主流でした。
しかし、部屋が狭い、収納スペースに余裕がないなどの住宅事情により、最近では数が減ってきました。
人形が増える分、高額になってきますが、豪華で美しいです。
※収納飾り
売れ筋価格帯……6~12万円程度
飾り台と収納箱が一体になっています。
三段の収納仕様なら飾り付けも楽で、豪華な飾り台もあります。
飾る台の中に人形やお道具をそのまま収納できます。
男女二人だけの親王飾りが多いですが、最近では三段タイプのものもあります。
収納スペースが少ない住宅事情から、最近では特に人気があります。
平飾りタイプの親王飾りと比べても、金額的な違いはさほど大きくありません。
それでも見た目が豪華なので、人気があります。
※ケース飾り
売れ筋価格帯……2万円代後半~10万円位
ガラスやアクリルのケースに収められているので、ホコリや傷が付きにくいので安心。
飾り台に人形が固定されているので、出し入れも収納も簡単です。
ケース雛も最近の住宅事情から人気の雛人形です。
親王飾りの低価格な物から、三人官女が加わった五人飾り、十五人のフルセットの物もあります。
※木目込みひな人形
売れ筋価格帯……3万~15万円程度
木目込み人形とは、桐塑(とうそ)という粘土の一種または木で作られた人形の本体に衣服の皺や模様の形に筋彫りを入れ、
筋彫りに目打ちなどで布の端を押し込んで衣装を着ているように仕立てた人形。
衣裳着タイプよりも小さなものも多く、台屏風の費用が抑えられる分金額的にお求めやすいお人形も多くあります。
真多呂人形や幸一光等が有名です。
こんな感じです。
更に安い物もありますし、最近ではキャラクターものやリカちゃん人形などの企画物も人気です。
お七夜・お宮参りなどと同様、赤ちゃんの健やかな成長と厄除けを願う大切な行事です。
豪華なお飾りが用意できなくても、必ずお祝いしてあげたいですね。
初節句で雛人形を購入する時に注意することは?
初節句で可愛いお嬢さんのための雛人形を選ぶことは、ご両親だけでなく、おじいちゃんやおばあちゃんにとっても楽しいことです。
出来るだけ良い物を選びたいものです。
ここではひな人形を買うときに注意したいことをいくつかご紹介します。
是非参考にしてみてください。
1.少し離れて見る
良い人形を選びたい意識から、人形の細部を気にし過ぎる傾向が有ります。
しかし、雛人形は本来は”飾って眺める”もの。
ですから、あまり細部にこだわりすぎて、些細な左右差などを気にしてしまうと決められません。
良い人形は職人の手作りの物が多く、それゆえに大量生産のものの様に全く正確には出来ないことも有ります。
少し離れて見て、明らかにバランスが悪かったり、おかしな感じがしたらそれはやめましょう。
でも、離れて見て顔の表情が可愛らしく綺麗に見えたら、それが一番大切です。
もちろん手に取ってみて、明らかに糸がほつれていたり、着物が歪んでいるなどは論外です。
2.着物の素材にこだわりすぎない
安い正絹より質の高い化繊の着物の方が色や風合いが良い場合もあります。
明らかに高品質の正絹と分かるもの以外は、素材よりも見た目を優先した方が後悔しないと思います。
3.予算を決めておく
店頭でご両親と予算でもめたりしないよう、あらかじめ予算を決めておきましょう。
予算でもめだすと、せっかくの楽しい雛人形選びが台無しになってしまいます。
あらかじめご家族で相談しておいて、予算を合意しておきましょう。
その際に、下限と上限を範囲として相談しておくと、よりスムーズです。
4.サイズを決めておく
実際に購入して家に飾ってみたら、部屋がひな人形で埋まってしまったということもあり得ます。
置く場所のサイズを測っておき、それに見合ったサイズのひな人形を買うようにしましょう。
5.雛人形の種類を大まかに決めておく
親王飾りか、段飾り(3~7段)か、収納飾りか、などを具体的に候補を決めておくと良いです。
ただ、実際に見たら気が変わりやすい物でもあります。
ですから大まかで良いと思います。
最終的には満足できるものを選びたい訳ですから。
6.多くの店を見すぎない
あまり多くの店を見ると、迷ってしまって結局決められなくなります。
数店くらいが良いのではないでしょうか。
それでも迷うのが雛人形です。
迷って決められない時は、第一印象が大事。
一番最初に「これ可愛い!」と思ったものに落ち着く場合が多いです。
初節句で雛人形を両親が買ってくれるという時は?
初節句では、一般的にお嫁さんの実家が買うのが習慣です。
でも、夫側の実家でも買ってあげたい場合も少なくなく、何となく気まずくなったりしがちです。
どちらを立てるか、という板挟みになったら折角のお祝いが楽しくなくなってしまいます。
そんな時は両方から少し援助してもらって、ご自身でも出して「割り勘」みたいな方法で全員が納得できることもあります。
或いは、雛人形はお嫁さんの実家、他にお祝いの膳を外食にして、そちらを夫の実家に出していただく事でバランスが取れないでしょうか?
一番考えたいのは、「お祝い」であるということ。
可愛いお嬢さんのお祝いなのに、親や実家がもめてしまう様では可哀そうですよね。
まとめ
もしかしたら女の子にとっては一生の宝物になるかも知れない雛人形です。
スムーズにみんなでお祝いしてあげたいですね。
その気持を両家の実家も含めて共有できれば、一番良いのではないでしょうか?