お中元のマナーと基礎知識教えます!上司には何を贈れば良い?

季節

そろそろお中元の時期が近づいてきましたね。
あなたもお中元ってどうすれば良いのか?と悩んでいませんか?

慣れていても意外と分からなくて悩んでしまうお中元について、できるだけ分かりやすく解説します。

お中元の贈り方、会社の上司には?

会社の上司に贈る際には、まず会社が社則で禁止していないか調べて下さい。
近頃では、お中元お歳暮などの贈答だけでなく、年賀状も禁止している会社もある様です。

それを知らずに送ってしまうと、「付け届け」という印象を持たれかねません。
また、受け取った上司の方に、不快な思いをさせてしまうこともあります。

贈ることに問題がなければ、最後の章の「日頃大変お世話になっている方に送る場合」を参考にして頂くと良いと思います。

お中元に贈るものはどんなものが良いか?

何を贈るかについては案外難しいものです。
つい贈る側の好みで、全ての方に一律で同じようなものを贈ってしまいがちですが、お中元は感謝の心が相手に伝わり喜んで貰ってこそ意味があります。

自分が「あげたいもの」ではなく、相手の好み・家族構成・年齢・人数・季節などを考慮して、予算に見合った「喜んでいただけるもの」を相手先ごとに選ぶのが望ましいです。
例えば、お酒が飲めない方にビールの詰め合わせなどは、ちょっと考え物ですね。

参考までに、ある年のお中元に贈りたい商品と、贈られたい商品のベスト10を見て下さい。
「贈りたい商品」
1位:ビール


2位:コーヒー
3位:産直の生鮮品
4位:そうめん


5位:洗剤
6位:調味料
7位:ハム・ソーセージ


8位:日本茶
9位:100%ジュース、和洋菓子類
10位:海苔・乾物

「贈られたい商品」
1位:商品券


2位:ビール
3位:産直の生鮮品


4位:洗剤
5位:コーヒー


6位:調味料・食用油
7位:ハム・ソーセージ
8位:そうめん
9位:100%ジュース


10位:海苔・乾物
順位が若干違うものの、商品自体には大きな違いはありませんが、1位の商品券は贈る側としては盲点ではないでしょうか?

お中元を頂いた際のお礼

お中元のお礼状は、贈ってもらった相手の心遣いに対して感謝の気持ちを伝えるものです。
それと同時に、お中元が無事に届いたことを知らせるものでもあります。

ですからお礼状は、受取った後に出来るだけ早く出すように心がけましょう。
昨今では電話で済ませることが増えていますが、電話は掛けたとしてもお礼状を出すのが正しいマナーです。

お礼を伝えるだけでは気がすまない相手には、返礼として「御礼」の品か「お中元」を贈っても特に問題はありません。
(同額程度)

お中元のマナー、意外と知らない基礎知識

お中元の起源は、昔の中国の贖罪(代償の物で罪を償うこと)の日の習慣から始まったとされています。
1月15日を「上元」、7月15日を「中元」、10月15日を「下元」で「三元」とされます。
この「三元」のうち日本古来の御魂祭り(先祖の霊を迎えてお供え物や贈り物をした習し)と、仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ-7月15日)から夏の贈り物として「お中元」を贈るというの習慣が定着したと言われています。

現在ではどの地方でも7月初めから中旬まで(土用の入り前)の期間内に贈ることが一般的です。
(以前は西日本ではこれより一か月遅れが贈答時期でした)

 

お中元に掛ける「のし紙」は、赤と金色で印刷されている蝶結びに熨斗(のし)が付いたデザインを使います。
表書きは水引中央結び目の上に「御中元」と書き(印刷されているものも多い)、名前は水引中央結び目の下に「御中元」よりやや小さめにフルネームで書き入れます。
濃い色の墨で書きます。

名前の書き方は、フルネームが一般的ですが、目下の方へ送る場合は姓だけでも大丈夫です。
連名で送る場合は、右側に目上の方、左側に目下の方を書き、3名までが一般的です。

3名以上での連名は、代表者名を中央に書き、その左下に「他一同」を書きます。
代表者以外の方の名前は中包に書きます。

会社名を入れる場合は、名前の右側にやや小さな字で書きます。

 

本来は事前に訪問時間を相談して先方のお宅に持参するものですが、近頃ではデパートなどから宅配便などを利用して送るのが一般的になってきています。

日頃大変お世話になっている方に送る場合

日頃大変お世話になっている方に送る場合は、挨拶状を添えるか、届く頃に合わせて手紙か葉書による挨拶状を送るようにするとより丁寧です。

喪中の時はどうするべき?と迷う方も少なくありません。
しかしお中元の意味合いは、お祝いではなく、普段お世話になっていることに対する感謝の気持ちを贈るものですから、喪中の場合でもお中元を贈りあうことは差し支えありません。
忌中の場合など、どうしても気になる場合は、事前に先方の了解を得た上で、時期をずらして暑中見舞いや残暑見舞いの形で贈っても結構です。

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